我が家では塩麹を常備しています。
健康に配慮してとかでもなく、下味をつけたりするのに都合が良いし、何かと便利です。
買ってきた米麹をまじまじ見てみると、蜘蛛の巣のような白いふわふわが。
センセイに「これ、見た目はカビだよね」と言うと
「そうだね〜。同じ腐ってるでも良い働きのものも悪い働きも色々あるよねぇ。」とかそう言う話をしていた。
少し経ってから「ここにも書いてある」とセンセイが本を持ってきてくれた。
昭和四十年ごろ、先生は、ある予言めいたことを言った。
「種痘によって天然痘を撲滅したら結核菌が強くなった。結核菌を撲滅したら、今度はカビが増えて癌が流行りだした。癌を撲滅したら次は頭にゆくだろう。今に精神病が増えて、知らない人がいきなり刺したなんていうことが起こりかねない。その方が怖いよ」と。
野口 昭子著『時計の歌』 全生社
「癌が流行りだした」という表現にもハッとしたけど、精神病のくだりはもう人ごとではない状況になってきている。
病院でも薬が胃腸に負担をかけるからと、それを補う胃腸薬も一緒に処方されたりする。
それってどうなの?と疑問を持つ人はどれくらいいるだろうか。
野口整体の世界を進むようになって、病気の大小という区別が変わってきたように思う。
自然という秩序を起点にして健康を見れば、何かを庇えばどこかに影響が出ることは容易にわかる。
箪笥の引き出しを勢いよく押すと、別の引き出しが飛び出すのと似ていると思ってるのだけど、違うだろうか?
薬にはそういう即効性という速度がある。
即効性と引き換えになったものがあるということはないだろうか。
体はいつも自動で均衡を保っている。
体(自然治癒)にもまた自然な速度があるのだ。