整体的視点 野口整体にまつわる日常の記録

潜在意識と病気

先日とある用事で行った区役所のトイレでのこと・・・。座った瞬間目に飛び込んできた貼り紙にちょっとドキッとした。

「乳がん検診を受けましょう」という趣旨の内容で、セルフチェックの手順がイラストで描かれていた。

んー。これは予期せぬドキッで。こういうのが潜在意識にすっと入るんだよなぁ。。とちょっと何とも言い難い気持ちになった。

私たちが頭で考えていることは顕在意識で行われていることで、自分として自覚しているその顕在意識は氷山の一角。意識を全体として捉えると潜在意識の方がはるかに大きい。

この潜在意識を取り扱うことで、願望を実現しやすくなるという類の本は山ほど出ている。

この間読んだ本に潜在意識のことが書かれていたけど、病気もこの潜在意識の扱いで変化する。病気を心配して病気にならないように情報収集することで、潜在意識には病気が蓄積されるから、それが現実になるという話だ。

産後、しばらく生理が不安定な時期があった。幸いなことに私は婦人科系の病気で医者にかかったことはなかったのだけど、生理が終わってもなかなか上がらない状態が続いて、少し気になった。

まずネットで調べたのだけど、怖い情報が出てくる出てくる。。。こんなんじゃ病気を引き寄せる方が早いなぁ。とぞくっとしたのを今でも覚えている。

その後、何となく引っかかってはいたけどそのままにして、個人指導の時に先生の奥様とお話しさせていただいていた時、ふと相談してみた。

「子宮の締まりが悪いのよ」「緩む時に緩まないと、締まるものも締まらないわよ」というアドバイスをいただいた。

これは本当に納得。腑に落ちた。産後私はずっと緊張しっぱなしで、気が休まる時があまりなかった。やっぱり体を整えることが基本だと身に沁みて感じた瞬間だった。

その後不整出血はなくなり、今は何の問題もない。私はこうやって相談できたけど、多くの人はネットで不安な情報を浴びて病院へ通うことを思うと、情報に振り回されていては精神的にも身体的にも持たないなぁと感じた。

そういえば、妊娠がわかった時も小さい子宮筋腫があることがわかったんだっけ。当時健康体だと信じて疑わなかった私はかなりショックを受けたけど、これも普通に過ごしていたらなくなっていたし、一応無事に自宅出産もできた。

こうやって病気は風邪のように消えたり現れたりして、常に変化しているのだと思う。そこにフォーカスすると大きくなるし、気にしないで自分の仕事に目を向けていれば見えないほどに小さくなって消えていく。

気がついた時には大変な状態になっていたというような場合は、もっと別の問題がその人に同じ深さ・大きさで潜んでいると思う。

話を戻すと、トイレで人がリラックスしている特別な時間に?!、不意打ちでバシーンと目の前に差し出されたセルフチェックのイラストはなんだか、絵なんだけど妙にリアルに感じてしまったのだ。

フっと沸いた空想は良いことも悪いことも区別なく現実化しやすい。それが潜在意識だから。

私はすぐさまセンセイに事の全部を吐き出して、それを手放した。