整体的視点 野口整体にまつわる日常の記録

治ること変わること

野口整体の世界を知ったばかりの時。

まず外見では
どんなに頑張っても変化しなかった体重が
あっさり減ったことに驚いた。

今までとは違う価値観に出会って
新しい視点が持てたことの嬉しさもあり
自分では劇的な変化が起こったように感じていて

今思い返してみれば
妙に浮き足立っていたな、と思うのです。

30代半ばくらいまで
自分としては結構大波が続いていたので
結局その延長でしかなかったというか。。

踊らされていると言った方が近いかもなぁ、
若かったなぁ、(実際は若くないんだけど)
なんて思ったりして。

そんなでも
伴侶をみつけ、
少し遅めだけど出産を経験し、
何をやってもどうにもならないアトピーが
ようやくどうにかなってきて

病にばかり気を取られるのではなく
積極的に待つ、
体を信じるということが
自然になってきたなぁと。

いつのまにか
「あ、私 変わったかも」と
ふと思ったのです。

治るとか変わるというのは
こういうことを言うんじゃないかと。

整体は本当に時間がかかる。
でもその時間は必要なもので
変化を感じられないからと放り出すものでもなくて。
(自分としては変わっていないと思っても、他人から見たら変わったということがよくある)

ダイエットも病気になるまで人生で何度もやっていますが
ここ一年で5kgほど落ちました。
頑張ってないのに。です。

生活も変えたつもりもありません。
産後で肥えたものが落ちただけと言えばそうなんですが
ムキになって頑張っていた時はまったく落ちなかった。

でも今になって思うのは
がんばって痩せたら、その生活を続けないといけない
がんばり続けるという
ストレスが続くわけで。

痩せる前も痩せた後も
あまり生活が変わらないというふうでないと
困るなぁと妙に考えてしまいました。

劇的な変化は
「ひずみ」を生みます。

心(=体)も変化するのに必要な速度というものがある。

早く良くなりたい。
苦しみから脱したいのも当然な気持ちなのだけど

劇的な変化を求めるということは
そのひずみを大きくするので
やはりどこかで埋め合わせをすることになる。

アトピーでいうとリバウンドとか、
ダイエットでもそうか。
結局体がついていけなくなってぶり返す。
ふりだしよりもひどい状態になることもよくある話で。

だから、リバウンドも
体からしたら正常な働きなんだよな、と。

変化を求めずに待つ。

そしてそれを忘れた頃
経過した道を振り返った時に
なんとなく変わったかも?と感じるという方が
順番としては自然なのかなぁと。
最近は思います。