整体的視点 野口整体にまつわる日常の記録

私が考える野口整体の歩き方 - 自分で育てる体と感覚

この間 野口整体ってどんなことをするの? という記事を書いたのですが

どんなことをするのか?という見方に
なんだかスッキリしない
モヤモヤした感じがまとわりついていて。

どんなことをするのかというより
どんなふうに考えるのか
という視点を持ったほうがわかりやすいかなと
ぼんやり考えていました。

例えば・・・
子育てでいうと
うちの息子が2歳くらいのときです。
食事中、大好きなミニカーを食器にぶつけたりして
ガチャーンとかバーンとか効果音付きでやるわけです。

「どうしてこんなことばっかりするんだろ」
と私がいうと、センセイが
「思いっきり遊べなかったんだね、体力が余ってんの」と。

あー、そうかぁ。
じゃあしょうがないね、明日はもっと遊ぼう。
で終わる。

怒るのがいけないということではなくて
ダメなことはダメだと言うのだけど
そういうことをしてしまうには何か原因があって
理解した上で注意する。

頭ごなしに決めつけて叱るのとでは
全然違う結果になる。

そもそも叱ったって反抗するだけだし
理解がないとお互い辛くなるだけだから。。
怒るのってエネルギーが必要ですしね。

怒られる方だって、ましてや2歳児なんて
自分がどうしてそういう行動をするのかわかるわけがない。
怒られることに対しても、
何か強く言ってる。ダメなの?くらいだろう。

「なぜそうなのか」という視点。
原因の方に目を向けると
理解していくことが増える。

今回の息子の件に関しては
一つ理解が増えたし、むやみに怒らず済んだ。

これってとても「生きやすく」なることだと思うのです。

病気や痛みもただ悪と見るのではなく
そうなった経緯を理解して
根っこを捉える力をつけるというか。

私の例で言うと
野口整体との出会いは
腰痛だったのですが・・

デスクワークで慢性的に運動不足だったので
ヨガに通っていたのですよ。

で、周りの人ががスーッと柔らかく体を曲げていくのを横目に
私も!と無理にポーズを取ろうとしてピキっと・・・

いつもはそのポーズで腰を痛めるということはなかったんです。
でもどうやらちょっとヤバい感じの痛みで
服を脱ぎ着するのにも気を使う有様。
本気の整体wを探しました。

先生に見てもらうと、
何かイライラしたことはありましたか?と。

背骨を観て緊張している部分があったのでしょう。

イライラや怒りとか、そういう感情があると
ここがこういうふうに固くなってくる。
そんな時に無理な力をかければ、当然怪我にもなる。とのこと。

事実、その時仕事でつまらないことがあり
とてもとてもイライラしていました。

その指摘にもびっくりしたし
マットの上でコロコロと体を転がされただけなのに

とても気持ちがよかったのです。

このイライラの根っこは
時間をかけて取り組むことになり
話が長くなってしまうので後日書きたいと思いますが

心(感情)と体は一緒で
病気や痛みも自分の裡に原因があると実感した
初めての経験でした。

間違いのないよう付け加えると
イライラしないように生活していくことがいい とか
イライラすることが悪いということではなく
そういう出来事に反応してしまう体(=心)があって

そういう感情を日常生活の中で
うまく出していけるようになることが望ましいということ。

この時の私はイライラを溜めるだけで
仕事でそのことについて
相手と話し合うことができなかった。

怒るとか、イライラするいうことは
「わかってほしいことがある」ということだし
それを押し殺して生活しているのではつまらない。

自分を偽っている時間が増えていくだけです。

体(心、感情も一緒)がしっかりすると
自分を殺さずに生き生きと人と関わっていくことができる。

誤解が多いのであまり好きな言葉ではありませんが、
ありのままということでしょうか。
(感情的に振る舞うということではないですよ!)

体だけ見るのでもなく、
心だけでもない
根っこに関心をもつ ことが
野口整体でいう全生への一歩かな。と思うこの頃・・・