整体的視点 野口整体にまつわる日常の記録

病気から治るまでの大切な話

以前野口整体ではどういうことをやるのか? ということから

理解が違うと手応えがない というようなことを書いたのですが そこをもう少し掘り下げてみようかと。

私は野口整体を知る前 何か不調を感じた時は 近所のカイロプラクティックにお世話になっていました。

肩こりが辛い時とか 足のむくみがひどい時とか リラクゼーションの場として利用していて もちろん気持ちいいし、終わったらスッキリ。

でもなんだか、今振り返ってみると 進歩がないというか。

それは、悪くなったら行くというスタンスだから しょうがない、というのもあるんだけど

極端にいうと、薬を飲むとか 湿布を貼るのと同じ感覚で 不調を不調でない状態に戻すための 「応急処置」として通っていたわけです。

普通はみんなそんなものだと思うし そこを深く考える人もいないと思うのだけど・・

自分が積極的に良くなろうと 体と係わっている感じが全くなかったから 当然、手応えなんてあるわけがない。

それが、野口整体を知ってからは 体の不調を通して 知らなかった自分の習性?とか 意外な側面が見えてきたりして・・

体が変わることで 見える景色(思考)が変わる

体を知ることで 自分が浮き彫りになってくる ようなところがあって、 へーっ面白い!!となっていったわけです。

それでもやっぱり合わないというか 手応えを感じられない人はいるようで。 お節介にももったいないなぁと。。

そんなお節介な私も カイロプラクティックに行っていた時は 治してください、なんとかして!的な感じで 思いっきり受け身なわけだから そこ止まりだったわけですけど。

結局は体は自分のものでしかなくて 自分が真剣に取り組もうとしなければ 応えも返ってこないし 治る(変わる)きっかけも 遠くなってしまうんだなぁと。

「治る」ということは 元どおりになったとか、痛くなくなった。 というような感じで使うのが普通だと思うし 私もよく使います。

でもその治る過程は本当にたくさんあって その過程をどうやって経過するかで その後は大きく変わっていく。

例えば・・・ 金銭感覚のない人が借金を作って すごく困って、次からはもっと賢く使おう。となれば 多少の進歩はある。

そういう時に親とか誰かが 簡単に援助するような環境が整っていたら 金銭感覚は育たないまま、お金を使い続けるでしょう。

その後いずれは泉も枯渇して もっともっとひどい状態で困る結果になってしまう。

治療と健康もそんな関係だと思うのです。

薬は簡単なんだけど 病気にはちゃんと病気になる意味があるから。

うちの息子も40度の熱で肌がつるピカになったし。 (参考記事:子供が高熱を出した

風邪などで発熱するのは 体の中の細菌をやっつけて掃除してくれるという効果があるし 怪我をしてできるかさぶたも天然の絆創膏です。

今は医療費も3割負担くらいで済んでいるけど 年金問題とか色々あるこのご時世。 この先はどうなるか怪しい。 お金のない人は医療が受けられなくなる時もくるでしょう。

薬で解決っていうのは簡単だけど・・・ 問題を先延ばしにしているだけで 病気になった原因を見ずに 蓋をしているだけだから いずれは向き合わなくちゃならなくなる。

いつ向き合うかでその後も大きく変わる。 気づいたその時その時にきちんと対応していけば 大事になって余計に慌てたり不安になったりすることもない。

肝心なのはその気づきが自分ではわかりにくいということ。 整体でいう鈍り。

そこを敏感に感じ取れる、 感知できる身体感覚を 養っていこうということなのです。

だから、効果を実感するまでには どうしたって時間がかかるし

指導をして見てもらったからといって 自分が今どう感じているか。ということを 注意深く観ていく主観的な視点がないと 実感することもないままだと思います。

自然治癒力とか免疫力を上げるって ただ薬を使わないで我慢するとかではない のですよね。

白湯を飲むとか 玄米菜食をするとか 足湯をするとかそういうことでもない。 (否定しているわけでもありません、体が気持ちいいと感じたらやる)

食べ物はもちろん質の良いものを摂ったほうがいいと思うけど それだって2〜3割なんではないかな。

外から何かをすることはなく 自分の感覚を育てる。

自分の中に原因があるという考えは とても面白いところだと思うのです。

ガサツだと思っていたのが 実はとても繊細だったりとか

自分が普段何をどう感じて過ごしているか 注意深く観察していると 他人に対しての見方も変わります。 理解する力がつくというか。

そういう部分て私も含めて 結構あいまいに生活している人がほとんど。 それで対人関係で問題が起きたりする。

話が外れてきてしまった・・・

で、
治るってことは 単に不調を正すだけではない 自分の成長や変化を伴ったものだと思うと 病気に対しても違った見方ができて 面白いと思うんですがどうでしょう。

そんなふうに、最近は思うのです。